「調の好み」 この曲は変ニ長のようで私が好きな調の一つである。
これはあの小犬のワルツを思い出させる調で
私としては明るく軽快なイメージを受けるコードです。
しかし、このコードは難しい調でしてなかなか表現に
てこずる?のですが.......
よかな庵氏はおそらく暗い曲でなく明るい曲を作るイメージ
であるので、たぶん長調でくると思っていた。
私の考えでは変イ長調あたりが妥当かなぁと考えていました。
私が思うにこの調は華麗な芸術的な旋律を奏でるイメージ
であったのでコレかな?と思ったのですが
変ニ長できていたのでちょっと意外にも思いましたが
予想していた調でもありました。
ところでこの曲、変イ調の神秘的な美しさがあります。
変ニでこのような錯覚をうけるのはやはり
完成度が高いからなのでしょう。
私が変ニで曲を作ると子供っぽい性質になりますね(^^;
「おもいこみ解説」
この曲の第一印象は「ラブソング」であった。
若い男女が出会いそして恋におちていくバラードを
様々な表現により展開していた......
この曲、序章から始まるようでして和音の重音系であった。
イメージは始まりの不安を奏でているようだ。
微妙に不共和音があるためそこの響というか
心の深い部分でのつっかかりを表現している。
その根拠となるのは序曲最後のラである。
その意味はどうも不安材料を感じるのだ。
そこでこの部分は何か???
待ち合わせの時間、時間ちょっと前に約束の場所へ
くる彼女、しかし彼の姿は見えず心には寂しさと
不安がよぎっていた。
彼は来るのでしょうか?その物語の展開は?
6小節から始まる彼女の気持ち。
彼が来るこないにせよ彼女は心がわくわくして
今日どうしようかと胸をときめかせています。
アルペジオにより情景を奏で主旋律は彼女の気持ち
そのものである。
8分のアルペジオに4分をいれるのはスタンダートに
見えてなるほど〜と納得させました。
こういった細かい演出が曲をづばらしくするのでしょう。
しかもこの4分によって彼女の気持ちをよく表現されてます。
もしこれが8分のみであるならば彼女はただ待っているだけで
まだかまだかという気持ちは表現できなかったでしょう。
13小節あたりになるととうとう時間が過ぎてしまうのです。
彼女の彼を想う気持ちはより高ぶります。
何故なら14〜15小節の高音旋律は彼を想う彼女の心ゆえに
その不安も大きいのです。
15小節のそれはもう彼女の彼はまだかなと想う気持ちが
最高に達した部分を表わしています。
20あたりから、よどみない悲しみの旋律になっています。
何故きてくれないの何故......彼女は泣き出してしまいそうです。
30から続く半音階下降もうそれは彼女の悲愴が
悲しみが聞こえてきそうな激しい内容です。
34からさらに激しくなり彼女の悲愴は最高潮に達します。
主旋律もその絶望的な風景を醸し出しているようです。
暗い情景を下部である重和音で表現していています。
39では彼女の心に終止符が打たれることになります。
このとき彼は来ませんでした。
この30から続く悲愴部分は私の好みです。
なによりあの半音階の下降がよかな庵さんらしくてよかった。
この部分は何か重要な意味がありそうなんですよ〜
私も一番重点をおいたのはこの部分でして
私の場合は彼女の悲愴ととらえましたが
よかな庵さんにとってこの部分は熱情的な強い感情を
表現されていると私は思っています。
それか言ってはなんですがこの部分は絶対弾けないと思います(^^;
腕が3本あれば話は別ですが、あきらかにこれは3部に
わかれていまして、協奏でないと不可能です〜
くりりんさんが主旋律と下部を演奏しまして
半音階をよかな庵さんというところでしょうか.....
でもなかなか難しいですよ。特に半音階は弾くタイミングがポイントです。
えっ?私?できません〜
「彼女の回想」(40より)
彼女は回想にふけっていた......彼と最初に会ったときのことである。
彼女は彼と楽しかった日々のことを思いだして
思いにふけっていた。49から彼女の回想が思いだされ
彼女は夢を見ているようであった。
いや....できれば夢であってほしいのだ。
彼女は想いだしてはそうつぶやいた。
「わたしはあなたに会えてよかったよ
あなたと...わたしと...出会った日々......」
49から世界が変っている。つまり49から彼女の回想が
思い立たされそれを総称して41からの小節で
彼女がそうつぶやいたのである。
わざわざ6/8にしている部分はやはり状況の変化を表わす
ものであった。49から続くバラードはどことなく新鮮で
汚れのない描写であって決して疑い深いことはない。
よって49から続く6/8の部分は彼女と彼が始めて会ったころの
回想が思い立たされる。
59からまた心境の変化が訪れるが彼女の回想の部分の
いわば発展であって、時間が立つに連れ彼女と彼の関係が
発展をとげた華麗なる描写である。上音にある16部の繊細なる
旋律はその絶長期を彷彿とさせる状況であり。
その上昇とともにその一つ一つが思い出さされる。
下部においてはおそらく2重奏になっていると思われる。
下は単なる伴奏とだけで終らせるとなにかが足りない。
上の旋律の彼女の思い出の一つ一つをその旋律において
具体的に説明していた。かすかに主旋律が聞こえるのは
やはり彼女は思い出すことに躊躇をおいているのである。
68からなんとも言えない曇りを感じるのは私だけであろうか
最初にあった旋律が復活していて、やはりその不安をあおる
結果になっており彼女はその愛が冷めていたことを察知
していたのだろうか。彼女の主張は72の旋律により発覚する。
4指で表現することによりその強い心の描写を表現され
なお74の16部アルペジオ彼女の不安はより強くなってきた。
76より彼女の不安な気持ちはより高まっている。
不共和音がほどこされ彼女の心はたしかに強いが
心弱い部分を醸し出している描写であった。
その後は彼女の強く思う心とは裏腹に関係は
どんどん破局へと続いていくのである。
彼女は76から主張をするがかなわない自分の心に
悲愴が高まっていく。80で主張し、84でも86でも
しかし絶望感が少しづつ最高に達していく.....
そして88からは絶望感しかのこらなかった......
重音がふえて深いどん底の悲しみによって回想シーンは終りをつげた。
「新しい恋への旅立ち」(94より)
彼女はこの回想をもって深い深い悲しみをもちながら
つぶやいた.....
「私はあなたにあえてよかったよ。
あなたとわたしと出会った日々」
彼女にとって彼にあった最初の日は本当に大切なもの
であったのである。94からの彼女のつぶやきは
前と比べてより悲しみが深くなっている。
やはり回想シーンをもって過去のことを
振り返ることによりその悲しみは絶望をもって
彼女につぶやかせたのではなかろうか。
104の旋律はもう彼女は立ち直ったようで
前にあった悲愴の旋律とは違ってもとの繊細な
描写が復活している。109で彼女の心の整理の
納得がつきその心の終止符が打たれる。
すると110から続く最終部分は彼女の心の
わだかまりはまったく感じられず。
それは彼女の新しい旅立ちを意味していた.....
↑う〜んこれは妄想に近いですね〜......
しかしこれほど面白いと思わせる作品はそうそうないですよ。
曲によって作者の意図を読むのが聴者ですが
この作品の表現方法はスタンダートかと思われるが
まったくそんなことはありませんでした。
私はMIDIにより作者の意図や表現しようと
していることを自分なりに考えて見て
そして作者の考えと共に考えてみて
そういった考え方もあるのかと人が聴いたときの
その意外なる、作者が意図としていなかった反応を
聞くことによりその新しい発見を見つけることが
できます。いわばその逆の立場であれど
その曲により作者の意図とは裏腹に自分なりの世界が
見えてきまして、聴いた人のとってはその人にしかない
一つの作品ができ上がります。上記の私の
エッセはよかな庵氏の作品により私が想像で作り出した
作品における一つの恋物語でした。
しかしこの作品の奥深さはこれだけに終らず
まださまざまな世界がかくされているかもしれない....
今はそれに気付いていませんが聴いているうちに
新しく思いださされる可能性があります。
それほどこの作品は奥が深く読み甲斐のある深みのある
作品であったと思います。
曲はその描写によりどれだけ聴者に想像を起こさせるか
が問われますのでそういった意味ではこの作品における
作り出す世界観は広大なものでありました。
やはり献呈曲というのは作った人にとって特別なパワーを
秘めているような気がします。
より深い創造心を呼び起こさせるため、
より幻想的な表現を可能とするすばらしい試みであったと思いました。
最後によかな庵さん、献呈曲ありがとうございました。
これからも献呈曲や作曲を続けていただきたいですね。
以上が私の感想と意見とさせていただきます。
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